(26日、第106回全国高校野球選手権西東京大会準決勝 早稲田実14―3日大二=五回コールド) 第一応援歌「紺碧の空」の合唱が鳴りやまない。西東京大会準決勝で、9年ぶりの優勝を狙う早稲田実が、昨秋東京4強の日大二に五回コールドで大勝した。…

 (26日、第106回全国高校野球選手権西東京大会準決勝 早稲田実14―3日大二=五回コールド)

 第一応援歌「紺碧の空」の合唱が鳴りやまない。西東京大会準決勝で、9年ぶりの優勝を狙う早稲田実が、昨秋東京4強の日大二に五回コールドで大勝した。当時3年の清宮幸太郎(日本ハム)を擁した2017年以来の決勝進出を決め、和泉実監督は「お客さんがたくさん入る大舞台で、臆することなくやってほしい」と話した。

 2巡目の攻撃を迎えた三回だ。1死満塁から山中晴翔(2年)の左前安打を皮切りに、9長短打に犠飛と四球を絡め、一挙12点を奪った。

 左中間を破る適時二塁打を放った2番宇野真仁朗は「流れに乗れた」と言った。1年生からレギュラーを張る主将で、高校通算60本以上を誇るチーム随一の強打者だ。昨秋の東京大会準決勝関東第一戦、今春の4回戦明大中野戦、ともに公式戦で敗れた試合は、宇野のソロ本塁打による1得点のみ。14安打14得点で打ち勝った準々決勝の国学院久我山戦に続き、もうチームに、宇野頼みの気配はない。

 「強い早実の復活」をめざし、28日の決勝は2連覇中の日大三と戦う。=神宮(大宮慎次朗)