(26日、第106回全国高校野球選手権西東京大準決勝 日大三3―2創価) 「ゴーゴーレッツゴー チャンス三高!」 スタンドからそろいの青いメガホンで声援を送る日大三の野球部員たちの中で、通常の2倍ほどのサイズのメガホンを手にしていたのは、応…

(26日、第106回全国高校野球選手権西東京大準決勝 日大三3―2創価)

 「ゴーゴーレッツゴー チャンス三高!」

 スタンドからそろいの青いメガホンで声援を送る日大三の野球部員たちの中で、通常の2倍ほどのサイズのメガホンを手にしていたのは、応援団長の古関健人(2年)だ。代々受け継がれている、伝統のメガホンで、決勝進出を後押しした。

 日大三野球部には、特大サイズのメガホンが3本あり、応援団の幹部に引き継がれてきている。それぞれメッセージが書かれていて、古関の持つ特大メガホンには「練習は噓(うそ)をつかない」という部のモットーがある。

 毎夏、団長を務めるのは2年生。古関は今大会の前、声の大きさなどを買われ、仲間から団長に推された。目標にしたのは昨夏の団長で今夏、主将としてチームを引っ張る土井貴仙(3年)。団長時代、「一生懸命な応援」が印象的だったという。

 甲子園に向け、大一番の準決勝。終盤、何度もピンチが訪れたが、そのたびに「大丈夫!」と大きな声を出して、グラウンドの選手を鼓舞した。3年連続の夢舞台まであと1勝。古関は「去年の土井さんのような一生懸命な応援で、暗い雰囲気のときにチームに良い流れを持ってきたい」。決勝でも特大メガホンから大声を響かせるつもりだ。=神宮(滝沢貴大)