「大相撲名古屋場所・13日目」(26日、ドルフィンズアリーナ) 横綱照ノ富士が大関貴景勝をはたき込みで下し、1敗を守った。取組後の土俵には腹ばいになった大関を鬼の形相で見つめる横綱の姿があった。 立ち合いで正面から勢いよくぶつかった両者。…

 「大相撲名古屋場所・13日目」(26日、ドルフィンズアリーナ)

 横綱照ノ富士が大関貴景勝をはたき込みで下し、1敗を守った。取組後の土俵には腹ばいになった大関を鬼の形相で見つめる横綱の姿があった。

 立ち合いで正面から勢いよくぶつかった両者。ガッチリと貴景勝をつかんだ横綱は大関の勢いを止めた。いったん、離れて押し合いの様相になったが、最後は照ノ富士がはたき込み。貴景勝はダイブするような形となって土俵に倒れ込んだ。

 落ち着いた取組に「圧力はかかっていたから」と語った横綱。「いい感じで圧力をかけられている。それが相撲がよくなっている証拠じゃないかな」と好調の要因を明かした。

 横綱は1敗を守り、2差で隆の勝、美ノ海が追う形に。それでも「まだ2日あるんで。その日、その日の積み重ねじゃないですか」と慢心はない。早ければ14日目にも10度目の優勝が決まる。