「大相撲名古屋場所・13日目」(26日、ドルフィンズアリーナ) かど番の大関貴景勝が横綱照ノ富士にはたき込みで敗れ、8敗目(5勝)を喫した。負け越しが決まり、9月の秋場所で大関から陥落することになった。 立ち合いで正面から勢いよくぶつかっ…

 「大相撲名古屋場所・13日目」(26日、ドルフィンズアリーナ)

 かど番の大関貴景勝が横綱照ノ富士にはたき込みで敗れ、8敗目(5勝)を喫した。負け越しが決まり、9月の秋場所で大関から陥落することになった。

 立ち合いで正面から勢いよくぶつかった貴景勝は照ノ富士を押し込めなかったが、2度、3度とぶつかった。しかし最後は横綱にタイミングよくはたき込まれ、土俵にバッタリ。取組後は「負けは負けでした」と振り返り、8敗目については「強いやつは大関にいるし、もしくは上に行くし、弱い者は落ちるべきだと思う」と話した。

 貴景勝は9度目のかど番で迎えた今場所の初日に明生に敗れるなど、8日目を終えて3勝5敗と苦しいスタート。12日目に大の里に敗れて7敗目を喫して後がない状況に追い込まれていた。残り2日間については「今までやってきたことを出し切るだけ」と気丈に話した。

 貴景勝は5月の夏場所初日に慢性的な痛みを抱える首の状態が悪化。頚椎椎間板ヘルニアと診断され、2日目から休場して0勝2敗13休に終わり、自身9度目のかど番で今場所を迎えていた。

 貴景勝は関脇で迎える秋場所で10勝以上を挙げれば、1場所で大関に復帰する。5年前にも大関から陥落しているが、このときは1場所で復帰した。それでも「あの時とまた年齢も重ねて、落ちたということは一緒だけど、中身はまるっきり違うので」とし、首の故障については「みんなどこかしら痛めている。けがも含めてその中の勝負なので、首はなんの理由にもならない。それを含めて自分の力が通用しなかった」と話した。