「大相撲名古屋場所・13日目」(26日、ドルフィンズアリーナ) 元幕内の序ノ口炎鵬(伊勢ケ浜)が大雄翔(追手風)を押し出し、6勝1敗で今場所を終えた。昨年夏場所で脊髄損傷の大ケガを負い、7場所ぶりの復帰場所を完走。「とりあえずホッとしてい…

 「大相撲名古屋場所・13日目」(26日、ドルフィンズアリーナ)

 元幕内の序ノ口炎鵬(伊勢ケ浜)が大雄翔(追手風)を押し出し、6勝1敗で今場所を終えた。昨年夏場所で脊髄損傷の大ケガを負い、7場所ぶりの復帰場所を完走。「とりあえずホッとしています。正直不安だらけだったけど、7番とれたことが一番大きいことだったと思う」と頰を緩めた。

 この日は幕下経験のある相手の突っ張りに対し、突き返しての押し出し。場所全般を振り返り「納得できる相撲は一番もなかった。それが今の自分の力というところ。相撲が下手ですね」と、自身の現在地を受け止めた。「正直いってこのままじゃ厳しい。まだまだ相撲に対して真っすぐやっていかないと、この先はなかなか見えてこない。自分がやるか、やらないか」と、さらなる精進が不可欠とした。

 首の状態が芳しくない日も「何日かはあった」という。それでも、再発のリスクを背負う覚悟については「それはもう毎日、場所もだけど、稽古からそういう気持ちでやっている」とキッパリ言い切った。再起の道を歩み始め「やっぱり相撲は楽しいっすね。それだけです。相撲をとれる喜び、土俵に上がれる喜びは何にも変えがたい。最高の瞬間です」と晴れやかな表情を見せた炎鵬。真の復活へ「一日一日、今を一生懸命生きていきたい」と前だけを向いて進んでいく。