今年から福島県での固定開催となった全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)サッカー男子は26日、開幕する。東日本大震災からの復興をアピールする目的もあり、浜通りには県内外から約5万人の来場を見込む。(綿井稜太) 競技は、震災後に原発事…

 今年から福島県での固定開催となった全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)サッカー男子は26日、開幕する。東日本大震災からの復興をアピールする目的もあり、浜通りには県内外から約5万人の来場を見込む。(綿井稜太)

 競技は、震災後に原発事故の対応拠点となった「サッカーの聖地」Jヴィレッジをはじめ、楢葉町、広野町、いわき市の計6会場で行われる。26日は開会式のみで、27日~8月3日に都道府県予選を勝ち抜いた52校が熱戦を繰り広げる。

 新たな試みとして、高レベルでの実戦経験を積んでもらおうと、敗退校同士の練習試合も計画されている。

 大会に合わせ、県観光交流課は27~29日、震災の教訓を学ぶ「ホープツーリズム」を、メイン会場のJヴィレッジを発着場に開く。応援に駆けつけた保護者や関係者らに、震災遺構の浪江町立請戸小などの見学を通して震災や復興を肌で感じてもらう。競技会場では、地元産品の販売会なども予定されている。

 Jヴィレッジでは、併設のホテルに大会関係者や選手らのべ約1500人が宿泊するほか、浜通りを中心に民間の宿泊施設でも選手らを受け入れる。

 いわき市の湯本温泉の老舗旅館「古滝屋」では(続きを読む>>