「高校野球広島大会・準決勝、広陵4-1呉港」(25日、ぶんちゃんしまなみ球場) 広島大会の準決勝2試合が25日、ぶんちゃんしまなみ球場で行われ、広島商と広陵が2年連続で決勝に進出した。広島商は「6番・一塁」で出場した山崎玄太内野手(3年)…

 「高校野球広島大会・準決勝、広陵4-1呉港」(25日、ぶんちゃんしまなみ球場)

 広島大会の準決勝2試合が25日、ぶんちゃんしまなみ球場で行われ、広島商と広陵が2年連続で決勝に進出した。広島商は「6番・一塁」で出場した山崎玄太内野手(3年)が、決勝打を含む2安打2打点の活躍を見せ、尾道を下した。広陵は“代打の切り札”松村悠叶内野手(3年)が貴重な2点適時三塁打を放つなどして呉港で勝利。決勝戦は27日、マツダスタジアムで行われる。

 打球が中堅手の頭上越えると、三塁側スタンドがこの日一番の盛り上がりを見せた。打った松村は勢いよく三塁まで到達し、豪快なガッツポーズ。「ファーストストライクから強い打球を打とうと思っていた」と会心の一打を振り返った。

 1点リードの八回1死一、三塁で代打出場。初球に一走が盗塁を決め好機がさらに広がった。チームが打ちあぐねていた投手に対し、甘く入った変化球を逃さず捉えた。今大会は代打で5打数4安打3打点。「(スタメンで)出てる選手よりも思い切っていける」と持ち味の積極性が好成績を生み出している。

 中井哲之監督(62)も「代打の切り札のような存在」と信頼を寄せる。2年連続の決勝へ向け、「接戦になると思う。チャンスで回ってきたら打ちたい」と松村。層の厚い王者は、今夏も広島の頂点に立つ。