後半戦初戦となる26日の中日戦(甲子園)に先発する阪神・村上頌樹投手(26)が25日、甲子園での全体練習で調整し、チームの“スタートダッシュ”のために必勝を誓った。前半戦は3勝7敗と不本意な結果に終わったが、個人の借金完済も約束。「1発目…

 後半戦初戦となる26日の中日戦(甲子園)に先発する阪神・村上頌樹投手(26)が25日、甲子園での全体練習で調整し、チームの“スタートダッシュ”のために必勝を誓った。前半戦は3勝7敗と不本意な結果に終わったが、個人の借金完済も約束。「1発目なのでしっかり勝てるように」と後半戦開幕投手の責務を胸に刻み込んだ。

 オールスターブレイクを挟んだとはいえ、中6日の登板とあって調整にみじんの狂いもない。村上は「1発目を雰囲気よく勝てれば、リズム良く乗っていけると思うので、勝つということを意識して」と、後半戦の幕開けに闘志を燃やした。

 今季4度目の中日戦。甲子園での前回対戦・6月27日は九回途中1失点で白星をつかんでおり、「この前の甲子園ではいいピッチングができたので、そこを思いながら投げられたら」と好投のイメージをふくらませた。

 直近の対戦となった7月12日(バンテリン)で2ランを浴びた細川を、「ホームランを打たれたので、その前にランナーを出さないようにしっかりやっていきたい」と警戒。「こっちがリズムを変えたら、ノーステップにしてきたり。それはそれでフルスイングができないかな」。長打封じへの分析にも力を込めた。

 歴史的な乱打戦となった球宴は一部チェックしていたといい「みんな、めっちゃ打っていたので。あんなにホームランが入ることはなかなかない。すごい」と率直な感想。要マークの細川は2試合とも安打を放ち8打数2安打2打点だったが、必要以上に恐れることはない。「リーグに戻ったらそこまで強いスイングができないと思いますし、そういうふうにさせないようにやっていきたい」と球宴メンバーの勢いをきっちり断ち切る。

 今季は“エースの働き”を期待されるも、前半戦は、いまいち波に乗れなかったチーム事情に比例するように3勝7敗。ただ、防御率2・10ときっちりゲームメークはできており、後半戦の巻き返しにも十分期待ができる。「リセットして多く勝っていけるように、とりあえず借金をなくせるように。混戦ですし、1点勝負になってくると思うので、長い時間を投げて自分はリリーフ陣を休ませて」。負け越し4から本領を発揮して、真夏の逆襲を始める。