阪神は25日、オールスター参加組を除き甲子園で全体練習を行い、森下翔太外野手(23)が26日の中日戦(甲子園)からの後半戦で、スタートダッシュを決めることを誓った。昨季は後半戦開幕から6戦連続安打を記録し、リーグ優勝へチームの勢いを加速さ…

 阪神は25日、オールスター参加組を除き甲子園で全体練習を行い、森下翔太外野手(23)が26日の中日戦(甲子園)からの後半戦で、スタートダッシュを決めることを誓った。昨季は後半戦開幕から6戦連続安打を記録し、リーグ優勝へチームの勢いを加速させた。24日に母校・東海大相模が逆転勝利で甲子園出場を決めた中、26日に対戦するのは、くしくも同校の先輩・小笠原。まずは“先輩後輩対決”を制し、現在4位のチームを“逆転V”に導いていく。

 森下は全体練習を終えると、バットを手に室内練習場へ直行した。約30分間さらに振り込んで状態を確認。「自分の状態を上げるために頑張っていました」。球宴中の、甲子園での3日間の練習を終え、そう胸を張った。4位のチームにとって、連覇を目指す上で重要な後半戦。巻き返しを図るためにも、いかに最初から波に乗れるかがカギとなる。

 「大事だと思いますね、後半戦の最初は。どのチームもまたここから頑張ろうっていうふうに絶対なってくると思うので、そこを勝ち切れたら、なおかつ結果も出たらすごく乗ってくるかなと思います」

 個人としても昨季は後半戦初戦・7月22日から6戦連続安打をマーク。勝負強い打撃で3番に定着した。前半戦終了時は打率・183と低迷していたが、7月30日には打率・210に。8月、9月も状態を上げ、打率・237でシーズンを終えた。昨季の計10本塁打のうち、8本を放ったのも後半戦。スタートダッシュに成功したことで、勢いに乗ることができた。

 前日は後輩たちの姿に刺激を受けた。母校・東海大相模が横浜に逆転勝利で甲子園切符をつかんだ。中継を見ていた森下は「逆転はするとは思ってたけど、しっかり取ってくるのはさすが」と祝福。同時に「高校の時はかなり野球に全てを注いでいたので、ちょっとその時も思い出したりしましたね」と懐かしさもこみ上げていた。

 くしくも26日、中日の先発は、同校の3学年先輩・小笠原。今季は6打数1安打で「速球も強いですけど、チェンジアップや大きな変化があるので、しっかり軌道を自分の中で頭に描きながらでやれば」とイメージはできている。チームは今季、計2試合で15回を無得点に抑えられているが「個々が反省して結果が出てくれば勝てると思うので、そこまで意識はしてない」と臆せず臨む。

 前半戦最後の21日・広島戦(甲子園)では先発野手全員適時打の12得点で大勝。森下も1安打2打点の活躍を見せた。直近3試合は3番を担っており「ピッチャーはすごく頑張ってくれているので、打つべき人が打てれば勝てるかなと思います」と中軸としての役割を理解。「初戦勝てたらいいなと思います」。先輩を打ち砕いて白星発進を決め、母校のように“逆転V”の足掛かりとする。