「高校野球滋賀大会・準決勝、綾羽9-2近江」(25日、マイネットスタジアム皇子山) 格別の思いがある。雪辱を果たす大金星だった。綾羽が滋賀大会5連覇中だった近江に七回コールド勝利。千代純平監督(35)が万感の思いを口にする。「決勝で負けて…

 「高校野球滋賀大会・準決勝、綾羽9-2近江」(25日、マイネットスタジアム皇子山)

 格別の思いがある。雪辱を果たす大金星だった。綾羽が滋賀大会5連覇中だった近江に七回コールド勝利。千代純平監督(35)が万感の思いを口にする。「決勝で負けてから(近江の)連覇が続いたので自分たちの手で止めたかった」。2018年決勝で敗れた近江を下して果たした6年ぶり3度目の決勝進出だ。

 攻めの姿勢を貫いた。初回に重盗を成功させるなどして1死二、三塁とすると、4番・横井川友輝内野手(3年)が中前へ先制2点打。五回はエンドランなどで1死二、三塁として北邑流星内野手(3年)が左中間へ2点三塁打。最後は七回に打者10人の猛攻で5点を奪い勝利を決定づけた。

 周囲の期待と重圧をバネにした。「(近江に敗れて)いろいろな方からいろんなことを言われまして」と千代監督。リベンジの思いを結実させた勝利。「壁をひとつ越えられた」とうなずいた。

 春夏通じて初の聖地へあと1勝。「今までの卒業生がチャレンジして、かなっていないので何とか」。千代監督が悲願成就へ言葉に力を込めた。