パリ五輪マラソン男子代表の小山直城(28)=ホンダ=が25日、合宿中の北海道千歳市で練習を公開。8月10日のレース当日の空模様について「大荒れになってくれれば」と悪天候を期待した。 五輪切符を決めた昨年10月のマラソングランドチャンピオン…

 パリ五輪マラソン男子代表の小山直城(28)=ホンダ=が25日、合宿中の北海道千歳市で練習を公開。8月10日のレース当日の空模様について「大荒れになってくれれば」と悪天候を期待した。

 五輪切符を決めた昨年10月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)は強い雨の中で優勝(2時間8分57秒)。今年2月の大阪マラソンも冷たい雨の中で2時間6分33秒の自己ベストを出し、日本人2番手の3位と結果を出した。“雨男”にとっては土砂降りも大歓迎。パリが雨なら水を得た魚と化すはずだ。

 天気はどうあれ、準備は整っている。6月10日から5週間、米コロラド州ボルダーでアップダウンを走り込み、千歳が最終調整の場。「計画通りに練習ができている。自信を持ってスタート地点に立てそう」と順調そのものだ。

 パリの五輪コースは過去最難関とも言われる。「15キロくらいと28キロくらいに“山”があるので、ここが勝負所かなと。先頭集団に食らいつき、足をためてラストに備えたい」。目標は入賞だが、小山は「出るからには勝ちにこだわっていく」と力強く宣言した。自信を備えて、8月3日にパリへと出発する。