第106回全国高校野球選手権群馬大会はシード4校が勝ち上がり、25日に上毛新聞敷島球場で準決勝を迎える。第1試合は今春の選抜で優勝した健大高崎と11年前に全国制覇した前橋育英、第2試合は昨年代表校の前橋商と一昨年の代表校・樹徳が、それぞれ…

 第106回全国高校野球選手権群馬大会はシード4校が勝ち上がり、25日に上毛新聞敷島球場で準決勝を迎える。第1試合は今春の選抜で優勝した健大高崎と11年前に全国制覇した前橋育英、第2試合は昨年代表校の前橋商と一昨年の代表校・樹徳が、それぞれ対戦する。

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 健大高崎はチーム5本塁打、打率4割5分2厘、43得点と打線が強力だ。牽引(けんいん)するのは3回戦の桐生第一戦でサヨナラ打を放った3番高山で、打率は7割。打率6割の4番箱山も好調だ。投手陣も佐藤、石垣、下重らを擁し層が厚い。

 前橋育英もチーム打率3割3分、本塁打3本と強打が特徴。準々決勝の東農大二戦で九回に起死回生の同点3ランを放った4番原田や、攻撃型の2番笠原らは打率4割を超える。17イニングで奪三振24のエース黒岩大の出来が勝敗の鍵を握る。

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 前橋商は守備力が特徴。チームの失点はわずか3点だ。長身のエース清水の150キロ近い豪速球と曲がり幅の大きい変化球は、コースに決まると打ち難い。捕手の米山のリードも光る。打線はチーム打率4割を超え、好調を維持している。

 樹徳は2、3回戦を僅差(きんさ)で競り勝ち、準々決勝は中盤で逆転し逃げ切った。14得点は4チーム中最少だが、失策1は最少で守備力が高い。石井と北爪らの投手陣も安定している。好調の主将園田らを中心に、つながりの良い打線も持ち味だ。