「マイナビオールスターゲーム2024・第2戦、全セ10-16全パ」(24日、神宮球場) 他球団の投手陣が軒並み失点を重ねる中、広島・大瀬良大地投手が防御率0点台の貫禄を見せつけた。セ・リーグで登板した8投手の中で唯一の無失点となる三者凡退…

 「マイナビオールスターゲーム2024・第2戦、全セ10-16全パ」(24日、神宮球場)

 他球団の投手陣が軒並み失点を重ねる中、広島・大瀬良大地投手が防御率0点台の貫禄を見せつけた。セ・リーグで登板した8投手の中で唯一の無失点となる三者凡退。「たまたまです。こねくりまわしたので」と笑顔で振り返った。

 五回に5年ぶりの夢舞台のマウンドに上がった。先頭の源田を一ゴロに打ち取ると、続く周東はシュートで中飛。万波からは代名詞のカットボールで空振り三振を奪い、笑顔で降板。捕手を務めた同僚・坂倉と目線を合わせ、うなずきながらゆっくりとベンチに歩みを進めた。

 前回登板の19年には自己最速タイの154キロをマークするなど、パ・リーグのスターたちに直球勝負を挑んだ。しかし、この日は9球の内、直球は2球のみ。「今年に関しては、前半戦やってきたことを披露できればいいなと。こういうピッチャーになったっていうのを表現できた」と5年前の「力」で勝負する姿から「技」で抑えるモデルチェンジした姿を披露した。

 今季は15試合に登板し4勝1敗。防御率は12球団でただ1人、1点台を切る0・82をマークし、鯉のエースとして前半戦2位で折り返したチームを引っ張った。「お祭りみたいな雰囲気も味わいながらできた。チームは明後日からまた再開になるので、優勝を目指してやっていきたいと思います」と大瀬良。貴重な経験を胸に、リーグ戦へ目線を向けた。