現地時間7月24日、U―23サッカー日本代表がフランス・ボルドー市内のスタジアムでパリ五輪・予選リーグ第1戦に挑んだ。その会場に、大勢の日本人サポーターが駆け付けた。  パリからTGV(日本の新幹線)で2時間半。ワインで有名なボルドーの地…

 現地時間7月24日、U―23サッカー日本代表がフランス・ボルドー市内のスタジアムでパリ五輪・予選リーグ第1戦に挑んだ。その会場に、大勢の日本人サポーターが駆け付けた。

 パリからTGV(日本の新幹線)で2時間半。ワインで有名なボルドーの地で、大岩ジャパンが戦った。パリ五輪の開会式より先に行われるサッカー競技。メダルを目指して戦う選手を応援すべく、サポーターも重要な一戦に合わせて続々と現地入りした。

 筆者がボルドー入りしたのは19日のこと。この時点で報道陣以外の日本人はまったく見かけなかったが、前日から駅周辺で日の丸のユニフォームを見かけるようになっていた。

「ニッポーン!」

 現地時間19時キックオフとはいえ、日没が遅いフランスの空はまだ青い。スタジアムでサポーターが枯らした大きな声は、ユニフォームの青と空の青が共鳴するようにしてピッチに届けられた。

 この試合を前に、サポーターの間では日本のベンチの場所が分かっていなかったという。通常であればベンチ側のゴール裏のチケットを買うが、その購入時点でサポーターにはアナウンスされていなかった。それでも、現地入りしたあるサポーターはスタジアムの写真を集めて応援するイメージを固めていたという。

 試合が始まってみれば、日本代表のサポーターが多く陣取ったのは日本のベンチとは反対側。“まさかの展開”となったが、メダルのため、ピッチの上も観客席も一つになっていた。

■第2戦の地もボルドー

 U―23サッカー日本代表は、第2戦もこのボルドーの地で戦う。サポーターはその間、このボルドーを拠点とする人も多いが、さらに、なでしこジャパンの応援のために遠征する人も多いはずだ。いずれにせよ、最初の2試合を同じ街で戦うのはサポーターにとっても選手にとっても“負担軽減”となる。

 なお、U―23サッカー日本代表の第3戦はナントで行われる予定だが、その後の日程は当然決まっていない。予選リーグをどう通過するかによって、開催地も開催時間も分かれるからだ。

 チームジャパンの躍進を願って現地入りしたサポーターの声は、選手にとってかけがえのない力になる。フランスでの声援は、今後、さらに大きくなる。

(取材・文/中地拓也)

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