「マイナビオールスターゲーム2024・第2戦、全セ10-16全パ」(24日、神宮球場) 「マイナビオールスターゲーム2024」は24日、神宮で第2戦が行われ、七回から登板して球宴デビューを果たした阪神・桐敷拓馬投手(25)がデイリースポー…

 「マイナビオールスターゲーム2024・第2戦、全セ10-16全パ」(24日、神宮球場)

 「マイナビオールスターゲーム2024」は24日、神宮で第2戦が行われ、七回から登板して球宴デビューを果たした阪神・桐敷拓馬投手(25)がデイリースポーツに独占手記を寄せた。先頭の岡に被弾するなど1回3安打1失点ながら、ホームランダービーを制して4打席連続安打中だった近藤を二ゴロ併殺に仕留めた。監督選抜で初選出された虎の“スペードのエース”は大舞台の経験を生かし、さらなる飛躍を誓った。

 去年から、まさかこうやって1軍のオールスターの方に出場できると思ってなかったので、本当にうれしいです。プロに入って目標じゃないですけど、『オールスターに出たい』っていう思いはあったので、かなって良かったです。

 七回に登板して、キャッチャーの山本選手と楽しく投げられました。「真っすぐでいこう」と思っていたので、変化球のサインに首を振って。先頭の岡選手には4球続けた直球をホームランにされましたが、真っすぐでちゃんと勝負できて良かったかなと思います。

 無死一塁では、対戦したかった近藤選手に6球連続ファウルで粘られましたが、最後はゲッツーになって良かったなと思います。25球のうち「この一球が良かった」というのは特になかったです。もう、ただひたすら楽しんで投げていたので、楽しんで投げられたことが収穫ですかね。

 去年は首位を走ってる状態で、後半戦から中継ぎに入りました。今年のチーム状況は去年とは違いますけど、自分の中では何も変えないように意識してます。任された場面を投げるというところは変えずに、そこだけは意識して。変にチーム状況や順位がどうたらとか考えても、仕方ないと思うので。自分は任された場面を投げて、攻撃に流れを持ってくるように後半戦もやっていけたらと思っています。

 正直な話、将来的なビジョンはまったく思い描いてなくて。抑えをやるとか、先発に戻ってやるとか全く考えてなくて。そう思えるのは中継ぎ1年目だからかなとは思うので、一日一日を任された場面を投げるとしか今は思ってないので。日々勉強だと思ってやってるので、充実してます。将来や来年のことは今は考えてないですかね。

 ただ、日本代表は光栄なことなので、そこへの思いはあります。今オフのプレミア12に選んで出られる機会があれば、出たいと思います。でもやっぱりシーズンを終えて、結果、監督とかコーチ陣に選んでいただきました、という感じかなと思うので。まずはシーズンを頑張ってから。代表は何て言うんですかね、シーズンを頑張って選ばれる、という感じなので。やっぱりチームでちゃんと優勝して、という思いの方が強いですね。

 昨秋のアジアチャンピオンシップで日本代表に選んでいただきましたが、海外の人と対戦するのは初めての機会でした。ほぼ初見でバッターがどういう状態なのか探り探りで。そんな中でも腕を振って、そういうときこそミットに丁寧に投げるのが重要だと去年は感じました。

 今回のオールスターでは、栗林選手とか森原選手とか中継ぎの方とか、戸郷選手とも話せました。オールスターも日本代表もなかなかない機会ですし、いろんな人から話を聞いたりすると、やっぱり違った視点があるというか。阪神で一生懸命投げてる視点と、敵チームから見る視点はやっぱ違うと思うので。そういうのを学べる場だと思うので、オールスターであったりで他チームの方と交流できるのは重要な時間かなと思います。そこに選んでもらって交流の場に参加できたのは、いいチャンスをもらったと感じます。またここから後半戦と来年と今後に向けて頑張りたいなと思います。