「高校野球神奈川大会・決勝、東海大相模6-4横浜」(24日、横浜スタジアム) まな弟子たちの手で、元巨人の原俊介監督(47)が5度宙に舞った。2021年9月に母校の監督に就任。劇的な逆転勝ちで手にした初の甲子園切符に「強い相模をつくらない…

 「高校野球神奈川大会・決勝、東海大相模6-4横浜」(24日、横浜スタジアム)

 まな弟子たちの手で、元巨人の原俊介監督(47)が5度宙に舞った。2021年9月に母校の監督に就任。劇的な逆転勝ちで手にした初の甲子園切符に「強い相模をつくらないといけないと臨んでまいりましたが、やっと、生徒の頑張りによって達成できました」と人目をはばからず男泣きした。

 2点を追った八回。1死満塁から同点とすると、なおも2死満塁から中村龍之介外野手(2年)の適時二塁打で試合をひっくり返した。指揮官がこの夏に掲げたテーマは「集中力」。その言葉通り、最大の勝負どころで一気に畳みかけた。

 1995年度ドラフト1位で巨人に入団。11年間の現役生活を送り、その経験が指導者となった今、生きている。「プロは全ての選手のレベルが高い。そういうのを目の当たりにしてきて、目は肥えていると思う。でも技術的なものだけでも勝てない。心技体を高めないと勝てない」。就任3年目で、信念が実を結んだ。

 好きな言葉は「情熱」、そして「夢中」。熱血漢率いるタテジマ軍団が、5年ぶりに夏の聖地へ乗り込む。