「高校野球兵庫大会・準々決勝、東洋大姫路4-2神戸国際大付」(24日、明石トーカロ球場) 兵庫大会は準々決勝4試合が明石トーカロ球場などで行われ、東洋大姫路が神戸国際大付に4-2で勝利した。2019年夏に履正社を甲子園優勝に導き、22年か…

 「高校野球兵庫大会・準々決勝、東洋大姫路4-2神戸国際大付」(24日、明石トーカロ球場)

 兵庫大会は準々決勝4試合が明石トーカロ球場などで行われ、東洋大姫路が神戸国際大付に4-2で勝利した。2019年夏に履正社を甲子園優勝に導き、22年から母校の指揮を執る岡田龍生監督(63)が、13年以来11年ぶりとなる夏4強入りを導く形となった。26日に行われる準決勝では、明石商と対戦する。

 東洋大姫路が“横綱相撲”で、春夏8度の甲子園出場を誇る強豪をなぎ倒した。2年前に就任した岡田監督の“血”がチームに浸透。「(母校に)帰ってきたかいがだいぶあったということですね」。“夏の東洋”が復活ののろしを上げた。

 背番号「1」の最速144キロ右腕・阪下漣投手(2年)が、9回7安打2失点で完投。コーナーを慎重に突く投球で最後までマウンドに立ち続けた。「(神戸国際大付は)小さい頃に甲子園で見ていたチーム。すごくうれしい」。スタメンには指揮官就任後に入学した2年生が7人。打線も下級生から2本の適時打が飛び出すなど、強打を見せつけた。

 2年生中心のチームとはいえ、ナインの体格は筋骨隆々としている。阪下は1日1・5キロ以上の白米をかきこみ、入学時から約1年3カ月で、体重は70キロから86キロまで増加。指揮官はチームのフィジカルの数値を、履正社時代の選手レベルまで引き上げることに注力してきた。「(チーム全体が求める体に)もう近づいています」。全国制覇も果たした“履正社レベル”の体を手にしたことが、強さの秘訣(ひけつ)となっている。

 1972年から夏の甲子園に3年連続出場。77年の全国優勝時に高1だった指揮官は“夏の東洋”と呼ばれた時代の当事者でもある。「夏(甲子園に)行ってるのも13年前か」-。名将が母校を2011年以来の兵庫の頂点にいざなう。