(24日、第106回全国高校野球選手権三重大会準々決勝 菰野4―2近大高専) 近大高専の右腕エース吉留勇太投手(3年)が157キロの直球で三振を奪い、球場をどよめかせた。 吉留投手は八回表、1点を勝ち越された後の2死一塁の場面で、2番手とし…

(24日、第106回全国高校野球選手権三重大会準々決勝 菰野4―2近大高専)

 近大高専の右腕エース吉留勇太投手(3年)が157キロの直球で三振を奪い、球場をどよめかせた。

 吉留投手は八回表、1点を勝ち越された後の2死一塁の場面で、2番手として登板。2四球を与え満塁となったが、次の打者、菰野の栄田人逢選手(2年)に対し、2ボール2ストライクと追い込んだ後、内角ストレートで見逃し三振を奪った。電光掲示板には、球場のスピードガンが記録した「157キロ」が表示された。

 「力を抜いて投げたら打たれる。十割の力で勝負する」と自分に言い聞かせマウンドに上がったという吉留投手。「負けている場面だったので真っすぐで押していった」と強気の投球で満塁のピンチを切り抜けたが、九回に1点を失い突き放された。

 150キロ台の速球を連発し、プロも注目する吉留投手だが、大学への進学を希望しているという。「課題のコントロールを一から磨き直して、今日のような球を狙ったコースに投げられるようになりたい」と力強く語った。(米田怜央)