◆大相撲 ▽名古屋場所11日目(24日・ドルフィンズアリーナ) 横綱・照ノ富士(伊勢ケ浜)に土がついた。新関脇・大の里(二所ノ関)との一番は立ってすぐに左前まわしをつかんだ。右前まわしにも手が掛かろうとした次の瞬間、相手に体を開かれると、左…

◆大相撲 ▽名古屋場所11日目(24日・ドルフィンズアリーナ)

 横綱・照ノ富士(伊勢ケ浜)に土がついた。新関脇・大の里(二所ノ関)との一番は立ってすぐに左前まわしをつかんだ。右前まわしにも手が掛かろうとした次の瞬間、相手に体を開かれると、左から突き落とされて腹ばいになった。座布団が舞う中、腹に砂をつけた横綱は厳しい表情で花道を下がった。支度部屋での取材には今場所初めて応じなかった。

 八角理事長(元横綱・北勝海)は「前まわしを取って焦った。勝ったと思ったのかも」と照ノ富士の胸中を推し量った。幕内後半戦の粂川審判長(元小結・琴稲妻)は「立ち合いは良かった。元気すぎて気持ちばかりが前に行ってしまった。先場所、負けているので気合いが入り過ぎていたのかも」と分析した。ただ、唯一の2敗で追っていた大関・琴桜(佐渡ケ嶽)が3敗に後退したため、後続と2差は変わらない。賜杯レースは依然として横綱が中心か、という問いに粂川審判長は「そうでしょう。決して悪くないからね」と話していた。