今度こそタイトル奪取なるか。昨年のNHKマイルCで2着だったウンブライル(牝4、美浦・木村哲也厩舎)が、クイーンステークス(3歳上牝・GIII・芝1800m)で重賞初制覇を狙う。  ウンブライルは父ロードカナロア、母ラルケット、母の父フ…

 今度こそタイトル奪取なるか。昨年のNHKマイルCで2着だったウンブライル(牝4、美浦・木村哲也厩舎)が、クイーンステークス(3歳上牝・GIII・芝1800m)で重賞初制覇を狙う。

 ウンブライルは父ロードカナロア、母ラルケット、母の父ファルブラヴの血統。全兄のステルヴィオは18年のマイルCSの覇者。全姉のステルナティーアは21年のサウジアラビアRCで2着だった。また、日本調教馬として史上初めてGIを7勝した歴史的名馬シンボリルドルフは、4代母の全弟となる。

 ここまで9戦2勝。昨春はニュージーランドT、NHKマイルCと2戦連続で2着。とりわけ後者はゴール前で猛追して、シャンパンカラーにアタマ差及ばずの惜敗だった。今年2月に骨折から復帰すると、始動戦の東京新聞杯こそ9着だったが、続く阪神牝馬Sではマスクトディーヴァから半馬身差の2着に健闘。前走のヴィクトリアマイルでも0秒4差の6着に食い下がっており、重賞未勝利であることが不思議なほどの力を秘めている。

 今回は初の1800mがカギとなるが、末脚が生きる展開になれば期待大。8戦連続8回目の重賞チャレンジで、悲願成就となることを願いたい。