26日に迫るパリ・オリンピック(五輪)の開会式をめぐって、開催国のフランスで聖火リレーの最終走者に注目が集まっている。開会式の芸術監督は、最終走者をフランスで人気のヒーローの「怪傑ゾロ」になぞらえて「ゾロ」と呼ぶが、詳細は伏せられたままだ…

 26日に迫るパリ・オリンピック(五輪)の開会式をめぐって、開催国のフランスで聖火リレーの最終走者に注目が集まっている。開会式の芸術監督は、最終走者をフランスで人気のヒーローの「怪傑ゾロ」になぞらえて「ゾロ」と呼ぶが、詳細は伏せられたままだ。

 ただ、世界に名を知られたある人物が本命視されている。

 パリ五輪の開会式は、夏季五輪として史上初めて競技場の外で実施される。1万人を超える選手たちが26日午後7時半(日本時間27日午前2時半)から船に乗り、パリ中心部を流れるセーヌ川を約6キロにわたってパレード。エッフェル塔の前にある広場に集結する。

 開会式の芸術監督を務めるトマ・ジョリー氏によると、約4時間にわたる式典のうち、3分の2は自然光の「夕日」を使った演出になる。ジョリー氏は19日、AFP通信のインタビューで式のテーマについて「多様性と他者性」と発言。「ユーモアでステレオタイプを打ち破る、男らしく英雄的な物語とは正反対の物語」になると明かした。