「高校野球神奈川大会・決勝、東海大相模6-4横浜」(24日、横浜スタジアム) 東海大相模が横浜を逆転で下し、5年ぶり12回目となる夏の甲子園出場を決めた。 ドラマが生まれたのは2点を追う八回だった。連打と四球で1死満塁の好機を作ると、横浜…

 「高校野球神奈川大会・決勝、東海大相模6-4横浜」(24日、横浜スタジアム)

 東海大相模が横浜を逆転で下し、5年ぶり12回目となる夏の甲子園出場を決めた。

 ドラマが生まれたのは2点を追う八回だった。連打と四球で1死満塁の好機を作ると、横浜の1年生右腕を完璧に攻略。1番・三浦が中前へ同点の2点タイムリーを放って試合を振り出しに戻すと、なおも1死一、二塁から敵失で再び満塁へと好機を広げた。

 ここで3番・中村が左中間を真っ二つに破る2点二塁打で勝ち越しに成功。一挙4点のビッグイニングで試合をひっくり返した。

 東海大相模を率いる元巨人の原俊介監督は母校を率いて初の甲子園出場が決定。身長198センチのプロ注目左腕・藤田がこの日、6回4失点で降板する中、チーム一丸となってライバル・横浜を撃破した。

 原監督は優勝インタビューで涙ながらに「ありがとうございます!」と声を張り上げた。「本当に苦しかったです。横浜さんをはじめ神奈川県には本当に強豪の高校ばかりで、3年前、相模にきたとき、強い相模高校を作らなきゃいけないという思いできましたが、やっと生徒の頑張りによって達成できました」と喜びをにじませた。

 昨秋の神奈川大会準決勝では9-10で横浜に敗れた。「秋負けた時から集中力をテーマにスキを作らない野球を目指してやってきました。途中本当に苦しい展開だったんですが、生徒が集中力を切らさず本当に頑張ってくれました。ありがとうって伝えたいです」と選手へ感謝の思いを口にした指揮官。母校を率いて初の聖地に「母校でもありますし、色んな人の想いがあった。朝から教え子たちからメールをもらったり、すべての人に感謝を伝えたい。ありがとうございます!」と絶叫していた。