女性ジョッキーのミシェル・ペイン騎手が23日、現役引退を発表した。『Racing.com』をはじめ、豪州の複数メディアが報じている。  同騎手は1985年9月29日生まれの38歳。父が調教師、兄姉のほとんどが騎手という競馬一家に誕生する…

 女性ジョッキーのミシェル・ペイン騎手が23日、現役引退を発表した。『Racing.com』をはじめ、豪州の複数メディアが報じている。

 同騎手は1985年9月29日生まれの38歳。父が調教師、兄姉のほとんどが騎手という競馬一家に誕生する。幼少期からジョッキーを志し、15歳で見習いとしてデビュー。04年には全治1年ともいわれた大怪我を負ったが、けん命のリハビリを乗り越えて復帰すると、09年のトゥーラックハンデ(豪G1)でビッグタイトルを獲得した。

 15年にはプリンスオブペンザンス(Prince Of Penzance)とタッグを組み、“国の動きを止めるレース”とも称されるメルボルンCを制覇。女性ジョッキーが同レースを勝つのは史上初の出来事で、栄光までの物語は『ライド・ライク・ア・ガール』の題名で19年に映画化されている。

 23年間のジョッキー生活で通算772勝。グレードレースは12勝(うちG1・5勝)を挙げた。