(23日、第106回全国高校野球選手権北北海道大会決勝 白樺学園5―2クラーク国際) 九回裏、2死満塁。センター前に飛んだライナー性の打球を白樺学園の川島陽琉選手(2年)が飛び込んで捕球し、甲子園をつかみ取った。「1歩目がうまく切れたので、…

(23日、第106回全国高校野球選手権北北海道大会決勝 白樺学園5―2クラーク国際)

 九回裏、2死満塁。センター前に飛んだライナー性の打球を白樺学園の川島陽琉選手(2年)が飛び込んで捕球し、甲子園をつかみ取った。「1歩目がうまく切れたので、いけると思った」。ビッグプレーの裏には、この1球に向けた二つの入念な準備があった。

 一つ目は、外野の前に飛んでくる打球の捕球練習を繰り返していたこと。低反発バットの導入で、こうした打球が増えると見越していた。

 もう一つは、直前の投手交代でできた間を使い、外野手同士でお互いのカバーを確認していたことだ。「間(あいだ)の打球が来たら攻めていいよ」と言われていたという。

 後逸していたら、勝者が入れ替わっていたかもしれない場面だった。「とったときは、うれしすぎて無になった。甲子園でもミスを恐れず、攻めたプレーをしたい」(岡田昇)