26日に開幕するパリ五輪の選手村にある日本選手団居住棟に、選手たちが交流できるカフェが設置され、23日に公開された。試合の重圧を和らげるための憩いの場として活用してもらう狙いで、五輪では初の試みとなる。 カフェは昨秋、中国・杭州で開かれた…

 26日に開幕するパリ五輪の選手村にある日本選手団居住棟に、選手たちが交流できるカフェが設置され、23日に公開された。試合の重圧を和らげるための憩いの場として活用してもらう狙いで、五輪では初の試みとなる。

 カフェは昨秋、中国・杭州で開かれたアジア大会で試験的に設置された。選手の要望を受け、今回はより広いスペースを確保。約64平方メートルで、コーヒーなどが飲めるほかボードゲームなども楽しめる。

 日本オリンピック委員会(JOC)は選手のメンタルヘルスを課題の一つに掲げている。パリには心理面のケアをする専門家も同行し、カフェで相談もできるという。

 柔道でアテネ、北京五輪を連覇し、今大会は日本選手団副団長を務める谷本歩実さんは「選手たちはいつも通りいられることを望んでいる。自分らしくいられる場所になればいい」と話した。(パリ=野村周平)