大谷の空振りは確かに増えている。どう調整してくるか見ものだ(C)Getty Images  ドジャースの大谷翔平はシーズン後半を迎えた現在も、打者として高い数字を残し続けいる。本塁打はリーグ最速で30本の大台に乗せ、打…

 

大谷の空振りは確かに増えている。どう調整してくるか見ものだ(C)Getty Images

 

 ドジャースの大谷翔平はシーズン後半を迎えた現在も、打者として高い数字を残し続けいる。本塁打はリーグ最速で30本の大台に乗せ、打率、打点でも依然としてランキング上位の成績をマーク。初の三冠タイトル独占や、2年連続3度目のMVP受賞の可能性も高まり続けている。

【動画】特大の一発!大谷翔平が4年連続4度目の30号アーチを放つシーン

 

 その驚異的なバッティングでファンを沸かせ続けている大谷だが、夏場に入りある“異変”がみられた。シーズンが進むにつれ、三振を記録する打席が目立っており、特に7月は現地時間4日のダイヤモンド・バックス戦、翌5日のブルワーズ戦と2試合を跨ぎ6打席連続三振を喫している。この2試合以外でも、今月はここまでのゲームにおいて、バットが空を切り背番号17がベンチへと戻るシーンが増えてきている印象だ。

 だが、三振が多い点については、大谷が打者として成長するプロセスであると読み解く、現地メディアの反応も伝えられている。

 米スポーツサイト『The Sporting News』は現地時間7月22日、大谷の打撃を分析する特集記事を配信した。その中では、今月での三振数の多さに触れており、「原因を特定するのは難しい」と前置きしながら、「変化球で空振りする回数が大幅に増えている」と指摘。「変化球を追いかける割合が今月は今年最高の月となっている。7月には変化球に対する空振り率が83%(7月22日現在)に上昇している」などと説明している。

 その上で、「オオタニのキャリアにはこのような時期が多い。ある月は特定の球種を追いかけ、次の月は違う球種を追いかける。そこで調整がなされ、翌月にはその球種に対して自己最高のハードヒット率を記録することで、その欠点を長所に変える」と持論を綴っており、さらに「正真正銘のエリートバッターの証だ」と強調。

 加えて同メディアは、「これまでのキャリアの大半において、打席で圧倒的な強さを見せてきたことでショウヘイ・オオタニには神秘的な雰囲気が漂ってきた。彼が異常な確率で三振を喫しても、それがほとんど問題にならないという事実は、優れた打者としてさらなる要素を加えている」として、「日本人スター」の打撃を評している。

 今季は、打球の飛距離などもしばしば話題となっている大谷。凄みを増すそのバッティングはやはり、日々、打席に立つ毎に進化を遂げているのかもしれない。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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