日本時間の7月27日、いよいよ4年に1度の大舞台、パリ五輪が始まる。開会式を前に始まる競技の一つがサッカーで、U-23日本代表も現地時間24日にグループステージ初戦を迎える。相手はパラグアイだ。  カタールで開催されたU-23アジアカップ…

 日本時間の7月27日、いよいよ4年に1度の大舞台、パリ五輪が始まる。開会式を前に始まる競技の一つがサッカーで、U-23日本代表も現地時間24日にグループステージ初戦を迎える。相手はパラグアイだ。

 カタールで開催されたU-23アジアカップを制して今大会に挑む大岩ジャパン。もともとは本大会メンバー18人で挑む予定で、実際にこの人数でフランス入りしていた。しかし、ルールで一部変更があり、バックアップメンバーも含めた22人で実質的に戦えることとなった。具体的には、22人の中から試合ごとに18人を選んで、ゲームに挑むことができるようになったのだ。

 18人のメンバーはすでにフランス国内で現地時間17日にU-23フランス代表と対戦。マルセイユで行われた最後の親善試合を1-1で引き分けていた。

 初戦のパラグアイ戦まで1週間という絶好のタイミングで設けられた開催国とのこの試合のメンバーこそ、初戦の軸となるメンバーになるはず。これ以降、合流したバックアップメンバー4人については、最も早く合流できた山田楓喜がいち早くミニゲームなどをこなしている中で、他の3人は現地時間の22日の練習から合流したばかり。この日のトレーニングは冒頭15分の公開だったためコンディションなどを知ることはできなかったが、時差などを考慮すれば18人+山田楓喜が軸になりそう。

■中盤で軸となる2人

 GKは小久保玲央ブライアンだろう。U-23アジアカップでも存在感を見せ、さらにフランス代表相手にも好プレーを見せた若き守護神がフランスでも輝きを見せる。

 最終ラインは、右SBが関根大輝。カタールで一気に存在感を見せた関根が、そのまま定位置を掴むはず。また、中央の2枚は高井幸大と木村誠二か。木村ではなく西尾隆矢の可能性もあるが、高井と木村は直近でも組んでおり、この組み合わせになりそう。

 左SBにはフランス代表戦で先発した半田陸と、後半開始から出場した大畑歩夢の2人に可能性があった。高さとフィジカルであれば半田に期待が寄せられるが、フランス代表戦での左SBは両者が45分ずつ試されており五分の様相を呈していた。

 しかし、試合前日となる現地時間23日の練習を半田陸が回避。ケガによるものとアナウンスされており、練習会場にも来ることなくホテルで調整していたことから、大畑歩夢で挑むことが決定的だ。

 中盤3人は藤田譲瑠チマ山本理仁の起用が濃厚で、残る1枠は三戸舜介になるか。これまで荒木遼太郎が存在感を放っていたポジションではあるが、13日のJ1リーグ・アルビレックス新潟戦を所属クラブで回避すると、フランス代表戦も出場せず。21日のトレーニングメニューはすべてこなしたものの、初戦で無理はさせない可能性が高い。

■センターFW争いは

 サイドでは、右に平河悠、左に斉藤光毅か。平河は豊富な運動量で攻守に貢献できる選手。初戦でそのハードワークは大いに求められるはず。一方の斉藤は今大会の日本の10番を背負うだけに、違いを見せることが求められる。ただし、三戸舜介をサイドに回して斉藤光毅と両ウイングを任せる可能性もある。

 センターFWは藤尾翔太をフランス代表戦に続き起用するか。長らく細谷真大がエースとして君臨し続けたが、昨年からのフル稼働もあって得点力がやや減退している。藤尾のボールキープやハードワークも踏まえ、初戦は藤尾で行くのではないか。

 ただし、細谷はU-23アジアカップの大一番となったカタール代表戦で殊勲のゴールを決めているように勝負強さは健在。このとき、細谷を信じてプレータイムを延ばしたことを後に大岩監督が明かしており、途中出場の場合は試合を決定付ける仕事が期待される。

 大岩ジャパンはパラグアイ、マリ、イスラエルの3か国とグループステージ突破をかけて戦う。その初戦は、日本時間25日午前2時にキックオフとなる。

いま一番読まれている記事を読む