意地と意地がぶつかり合った白熱の攻防シーンにスタジアムは大いに盛り上がり、SNS上には賛辞の声が寄せられている。  7月20日にパナソニックスタジアム吹田で行われたJ1リーグ第24節、ガンバ大阪対湘南ベルマーレの試合は、アウェイの湘南が後…

 意地と意地がぶつかり合った白熱の攻防シーンにスタジアムは大いに盛り上がり、SNS上には賛辞の声が寄せられている。

 7月20日にパナソニックスタジアム吹田で行われたJ1リーグ第24節、ガンバ大阪湘南ベルマーレの試合は、アウェイの湘南が後半38分の畑大雅のゴールで勝点3を手にする結果となった。この試合、スコアは0対1だったが、両チームとも強度の高いプレーを続け、特に後半戦は非常に見応えのある戦いだった。

 その象徴と言えたシーンが、0-0で迎えた後半24分の「ウェルトンvs鈴木淳之介」だった。

 湘南が相手陣内人数をかけて攻めていた場面。G大阪はクリアボールを処理しようとした湘南からボールを奪うと、“重戦車”ウェルトンが自陣センターサークル内から前線の広大なスペースを突き、相手ゴール目掛けて一直線にドリブルを開始する。

 スピードに乗ったウェルトンは、1人でエリア内まで持ち運び、あとはシュートを打つだけかと思われたが、その斜め後方から鈴木が必死に追いすがった。そして体をぶつけながら絶妙なタイミングでスライディングタックル。ボールだけを触り、見事にノーファウルで防いで見せたのだ。

■「まじでこのシーン痺れた」

 約50mの距離を1人で持ち運んだウェルトンも只者ではないが、この日すでにイエローカードをもらっていながら優れた洞察力と決断力を持ってスライディングで防いだ鈴木も見事。起き上がった2人はお互いを称えるように握手を交わした。

 そして、このシーンをJリーグ公式エックス(旧ツイッター)が取り上げると、次のようなコメントが寄せられた。

「まじでこのシーン痺れた」
「何回みてもえぐいな」
「この鈴木淳之介マジで凄かった。滑らずに対応出来たら一番なんやろうけど、DFで1枚貰っててあのタックルは敵ながら脱帽」
「最後の握手の意味が素晴らしいです」
「まさに前節のベストシーンだね」

 試合に勝利した湘南は、残留争いからも投げ出しそうな戦いぶり。敗れたG大阪は、優勝争いの中で痛い黒星となったが、このシーンにはサポーターたちも、悔しや以上に清々しさを感じたようだ。

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