プロ3年目で「マイナビオールスターゲーム2024」に初出場した阪神・桐敷拓馬投手(25)がデイリースポーツに独占手記を寄せた。1軍ブルペン入りの転機となった昨年のフレッシュオールスターから1年、“スペードのエース”として監督推薦で選ばれた…

 プロ3年目で「マイナビオールスターゲーム2024」に初出場した阪神・桐敷拓馬投手(25)がデイリースポーツに独占手記を寄せた。1軍ブルペン入りの転機となった昨年のフレッシュオールスターから1年、“スペードのエース”として監督推薦で選ばれた夢舞台への思いを激白。チームトップの41試合登板を果たした前半戦についても振り返った。

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 デイリースポーツ読者の皆さま、阪神タイガースの桐敷拓馬です。オールスターに初めて出場することができて素直にうれしいです。今日はだいたいの方と話せましたし、楽しめてます。野球の話はまだできてなくて、雑談と言えば雑談なんですけど。初めてのエスコンでしたが他のドーム球場とは雰囲気が違うなと。ましてや、オールスターでこうやって来られるのは、なかなかないことですし。監督推薦なので岡田監督に感謝でいっぱいです。オールスターまでの前半戦、頑張って良かったなと思えますね。

 先輩方からは「オールスターは楽しいよ」と言われてきました。自分は初めて捕ってもらう人でも、差は感じなくて。去年も(日本代表で)坂倉さんに捕ってもらいましたけど、差や違いを感じることはなかったです。逆に、オールスターは一流の選手ばかりなので、捕ってもらうのはありがたいという気持ちでいっぱいです。

 去年のフレッシュオールスターを岡田監督が見て、中継ぎで1軍に呼んでいただいて。まさか1年後にこうやって1軍のオールスターに選ばれるとは思ってなかったです。今年は重要な年というか、中継ぎとして1年目の年という気持ちでやってます。そこは必死に一日一日、1試合1試合頑張っていこうと、シーズン開幕前のキャンプから思っていたので、それが結果的にオールスターに出られるとこにつながったのは、大きなことかなと思います。

 学生時代はあまりプロ野球を見てなかったんですけど、でもやっぱりオールスターは『あっ、オールスターやってる。見ようかな』というふうには見てました。藤浪さんがスローボールを投げたとき(13年第2戦)はちょうどテレビで見てたので鮮明に覚えてますね。自分みたいにオールスターだから見てみよう、と思ってくれる人もいるでしょうし、いろんな人が野球や自分を覚えてくれたらなと思います。

 自分ではあまり自覚がないんですけど、周りの方が『桐敷はスペードのエース』というふうに言ってくれるので、それをきっかけにでも覚えてもらえたら。みんなが見てくださることは、ひとつのモチベーションにもなります。

 登板数や(成績の)数字は納得のいく前半戦だったと思います。だけど、ここはもっとこうできたとか、数を投げていく分には反省するべきところがありました。投げてて今日は調子悪いかなと感じても、その中で悪いなりに投げていくことができなかった試合が何回かあったので。今はそれを踏まえながら悪いなりに考えて、投げられてると思います。後半戦はもっと1試合1試合が重要になってくるので、そこに前半戦の反省点をつなげていきたいです。