「大相撲名古屋場所・10日目」(23日、ドルフィンズアリーナ) かど番の大関貴景勝(常盤山)は阿炎(錣山)にはたき込まれ、6敗目を喫した。 立ち合いで当たって一気に土俵際まで押し込んだところではたかれ、阿炎が俵を割るのと同じタイミングで腹…

 「大相撲名古屋場所・10日目」(23日、ドルフィンズアリーナ)

 かど番の大関貴景勝(常盤山)は阿炎(錣山)にはたき込まれ、6敗目を喫した。

 立ち合いで当たって一気に土俵際まで押し込んだところではたかれ、阿炎が俵を割るのと同じタイミングで腹ばいに。一度は貴景勝に軍配が上がったが、物言いがついて協議の結果、左手が先についたとして、行司軍配差し違えで痛い黒星となった。

 判定を聞いた土俵下では悔しげに唇をかんだ貴景勝。支度部屋では、淡々とした表情のまま「負けは負けです」と潔く受け止めた。立ち合いの出足など内容の良化が見られるものの、大関の座を守るには残り5日で4勝が必要。「一日一日、力を出し切るために、しっかり準備することしかできないので」と、ぶれることなく次の一番を見据えた。