(23日、第106回全国高校野球選手権北北海道大会決勝 白樺学園5―2クラーク国際) 3年生の意地だった。同点の九回1死一、二塁。白樺学園の7番浅野は浮いたスライダーにバットをぶつけた。「俺が決めてやる、と強い気持ちだった」。ふらふらと舞…

 (23日、第106回全国高校野球選手権北北海道大会決勝 白樺学園5―2クラーク国際)

 3年生の意地だった。同点の九回1死一、二塁。白樺学園の7番浅野は浮いたスライダーにバットをぶつけた。「俺が決めてやる、と強い気持ちだった」。ふらふらと舞い上がった球は右翼手の前にぽとり。勝ち越しの適時打となり、9年ぶりの夏の甲子園出場をつかんだ。

 先発メンバーのうち3年生は、捕手の浅野とエースの半沢、二塁手の主将藤原だけ。下級生主体のチームで勝ち進んできた。試合前、3人は誓った。「今日は俺らが活躍しよう」と。半沢が七回途中まで粘り、藤原は好守でもり立てる。そして、浅野がこの日4本目の安打で決めた。最後の夏、簡単には終われない。=旭川スタルヒン(山口裕起)