ラグビー日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(64)が23日、都内でメディアブリーフィングを開き、1勝4敗で終えた6月からの代表活動を総括した。 第2次エディージャパンの初陣となった6月22日のイングランドとのテストマッチは17-…

 ラグビー日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(64)が23日、都内でメディアブリーフィングを開き、1勝4敗で終えた6月からの代表活動を総括した。

 第2次エディージャパンの初陣となった6月22日のイングランドとのテストマッチは17-52で敗戦。その後、キャップ対象外となるマオリ・オールブラックスとの2連戦は1勝1敗だったが、続く7月13日のジョージア、21日のイタリアとのテストマッチで連敗。テストマッチに関しては3連敗と、不安の残る結果で今夏の活動を終えた。

 エディーHCは「非常に厳しいスタートになってしまったのは否めない」と結果を受け止めた。それでも、コンセプトに掲げる“超速ラグビー”を中心とした改革は始まったばかりとし「向かっている方向には希望を抱いている。時間はかかるもの。3戦ともうまくいっているシーンも垣間見られた。現在続いている(悪い)結果は今後長くは続かない。結果を残念に思っているのは重々承知しているが、方向性が間違っているとは決して思わない」と“超速ラグビー”継続を明言した。

 ベテラン選手が多かった23年W杯からの世代交代を進めるため、今活動ではFB矢崎(早稲田大)、フッカーの原田(BL東京)らキャップ数の少ない若手を積極的に起用した。「若いプレーヤーの成長がめざましい」と目を細めたエディーHC。特に5戦連続で先発出場した矢崎については「今後30、40キャップと重なる可能性がある。彼の未来が怖いくらい」と評価した。

 次の代表活動は8月末から始まるパシフィックネーションズカップ(PNC)で、8月25日にカナダ、9月7日にアメリカと戦う。エディーHCは優勝を目指すとした上で「チームがいかに進化し続けられるか。年末の試合のセレクションにも大きく関わってくる」と強調した。また、主将のフランカー、リーチ・マイケルは休養で、SH斎藤直人はフランス1部トゥールーズへの移籍のため、PNCには選出しない意向を明かした。