「日韓ドリームプレーヤーズゲーム、日本10-6韓国」(22日、エスコンフィールド) WBCや五輪で熱戦を繰り広げてきた日本代表と韓国代表のOBによる一戦。第2回WBCで2連覇に導いた原辰徳氏(66)が指揮を執った日本は1点を追う六回、元阪…

 「日韓ドリームプレーヤーズゲーム、日本10-6韓国」(22日、エスコンフィールド)

 WBCや五輪で熱戦を繰り広げてきた日本代表と韓国代表のOBによる一戦。第2回WBCで2連覇に導いた原辰徳氏(66)が指揮を執った日本は1点を追う六回、元阪神の糸井嘉男氏(42)=デイリースポーツ評論家=が逆転3ランを放つなど一挙5点を奪って逆転勝ち。糸井氏はMVPを受賞した。

 2年前に引退したとは思えない。いまだ衰えを知らない、鍛え抜かれた体から豪快な一発を放った。日韓戦の勝敗を決めたのは糸井氏の逆転3ラン。「最高の一日でした」。右手を上げて、喜びを爆発させた。

 1点ビハインドの六回1死一、二塁。打った瞬間にスタンドがどよめいた。右翼席にズドン。「実はコソ練してたので」。スイングにブランクを感じさせない。「すごく感動しました」とスタンドからは日本ハム、オリックス、阪神と3球団の応援歌も流れた。

 この日は原監督の誕生日でもあった。「絶対に勝ちたいなと思ってやってました」。韓国も140キロ超えの投手がいるなど本気。「野球以外でもいいライバル関係。引退してからもできて良かった」。回を追うごとに、自然と力が入った。

 糸井氏は13年のWBCに出場。現役を退いても、国境を越えて素晴らしい試合ができたことに「幸せです」と優しく笑った。「第2回、3回とできたら」。北海道を熱くした一発。大盛況で幕を閉じた一戦には、明るい未来を予感させた。