(22日、第106回全国高校野球選手権徳島大会 鳴門12―1徳島市立) 徳島市立のエース川田拓未投手(3年)が、昨秋の徳島県大会の優勝校・鳴門を相手に、投打で奮闘した。 先発としてマウンドに上がった川田投手は、厳しいコースをつく投球で二回ま…

(22日、第106回全国高校野球選手権徳島大会 鳴門12―1徳島市立)

 徳島市立のエース川田拓未投手(3年)が、昨秋の徳島県大会の優勝校・鳴門を相手に、投打で奮闘した。

 先発としてマウンドに上がった川田投手は、厳しいコースをつく投球で二回まで1失点。だが三回につかまり、打者一巡の猛攻で6点を失った。

 「自分が1点でも取り返さないと」。三回裏の打席に立った川田投手は直球を中越えにはじき返し、二塁へ。次打者の佐野快成(かいせい)主将(3年)の左前適時打で生還し、1点を返した。

 1回戦では阿南高専を完封し、15年ぶりの初戦突破の原動力となった。

 試合は五回コールドで敗れたが、石川俊考(としたか)監督は「相手を打ち取ろうと、攻めの姿勢でよく腕を振ってくれた」と奮闘をたたえた。

 川田投手は「監督や仲間に恵まれ、いい環境で野球ができた」と涙をこらえながら感謝していた。(吉田博行)