本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。  今週の重賞競走は日曜日にアイビスサマーダッシュ(GIII)とクイーンS(GIII)が行われます。その中から新潟競馬場で行われる…

 本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。

 今週の重賞競走は日曜日にアイビスサマーダッシュ(GIII)とクイーンS(GIII)が行われます。その中から新潟競馬場で行われるアイビスSDを取り上げます。まずは過去の傾向から。

 過去10年のアイビスSDでの前走着順別成績を見ていきます。過去10年のアイビスSDで3着以内に好走した馬の前走着順を見ると、前走で馬券圏内に好走した馬もいれば掲示板に載れなかった馬が巻き返すケースもあるなど様々です。ただし、前走9着以下に限ってみると、59頭が出走し1勝2着1回3着1回で苦戦傾向となっています。

 前走9着以下から巻き返した3頭に共通する点は、アイビスSDで6枠から外の枠に入っていたという事です。アイビスSDが行われる新潟芝1000mは直線競馬で、馬場の傷みが少ない外目をロスなく走れる外枠が有利とされています。前走で9着以下の馬でも、枠のアドバンテージがあれば一変する可能性はありそうですが、そのような好走材料がない馬は結果を残せていないので過度な期待は禁物と言えるかもしれません。

 続いては、過去10年のアイビスSDにおける前走人気別の成績を見ていきます。こちらも先述した前走着順同様に多種多様となっています。ただし、前走で10番人気以下だった馬は不振で、55頭が出走し3着3回となっています。馬券に絡んだ3頭の内、2頭はアイビスSDで7枠から外の枠に入っていました。残る1頭は前年のアイビスSDで3着に好走し、直線競馬に対して高い適性を示していた馬となっています。前走で10番人気以下だった馬でも、アイビスSDでの枠順や直線競馬での実績などに強調できる点があれば、ある程度の評価を与える必要があると言えるのではないでしょうか。

それでは早速ですが、今週のアイビスSDでAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。

◆短距離適性の高さを示す本命候補

ウイングレイテスト

 前走の函館スプリントS(GIII)は初めて芝1200mに出走。レースではスタートからスピード負けする事なく、好位の外目を追走。直線では先頭に並びかけたところで、勝ち馬に内を救われてしまい2着に惜敗。それでも初のスプリント戦で結果を残せたのは評価できますし、海外遠征帰りの初戦でもあった事を思えば十分に走ったと言えるのではないでしょうか。

 今回は前走から更に距離は短くなりますが、前回での走りからここでもスピード負けはしないはずです。しかも、海外遠征明けだった前回を叩かれた事で状態面の上積みも見込めますので、前走以上のパフォーマンスに期待したいところです。

グレイトゲイナー

 昨年9月に3勝クラスを勝ち上がり、続くみちのくS(OP)でオープンクラスでの初勝利を挙げた本馬。前走のオーシャンS(GIII)では7着。テンから押してハナを奪ったものの、道中は後続からプレッシャーを受ける形となり、息の入れにくい流れになってしまいました。結果的にオーバーペースとなった事で、直線では差し馬の追い上げに抵抗できず。それでも他の先行馬が二桁着順に沈む中、本馬は7着に踏ん張っていますし、着順以上の内容は見せています。

 今回は直線競馬に舞台を移しますが、21年のアイビスSDでは当時3勝クラスの身ながら5着と掲示板を確保。レースでは4枠7番と枠順に恵まれたとは言えない中、大崩れせずに走れているのは直線競馬に高い適性がある証拠と言えそうです。その当時と比べれば地力が強化されているのは間違いないですし、今回は更に上の着順にも期待ができそうです。

デュアリスト

 今回が初芝となる本馬。2歳時には3戦3勝で重賞制覇を飾っているように、能力は十分に通用するモノがあります。近走はなかなか勝ち星を掴めていませんが、ハンデ戦や別定戦で他馬よりも重い斤量を背負っての結果ですので致し方ない面はあります。それでも4走前の室町S(OP)や6走前の安達太良S(OP)では3着に好走していますので、地力の高さは示しています。

 今回は芝への対応がカギになりそうですが、本馬の父ミッキーアイルは芝の短距離重賞勝ち馬を複数輩出していますし、ミッキーアイル自身も現役時代は芝のスプリント戦で活躍。血統背景からすれば、今回が初芝になるのは意外にも思えるほどです。ダートの短距離戦で先行力を活かして好走していますので、今回の距離でもスピード負けする事はなさそうです。想定オッズでは人気薄の立場ではありますが、初芝に戸惑わなければ一発があっても不思議はなさそうです。