(22日、第106回全国高校野球選手権広島大会準々決勝 広陵13―2総合技術) 広陵打線に長短打を浴びて7点を先制され、なお2死三塁のピンチ。総合技術の徳留悠人投手(3年)は先発の古谷蓮至(れんし)投手(2年)に「ナイスピッチング」と声を…

 (22日、第106回全国高校野球選手権広島大会準々決勝 広陵13―2総合技術)

 広陵打線に長短打を浴びて7点を先制され、なお2死三塁のピンチ。総合技術の徳留悠人投手(3年)は先発の古谷蓮至(れんし)投手(2年)に「ナイスピッチング」と声をかけ、マウンドに登った。「2年生がここまで頑張ってくれた。絶対抑えよう」。次打者を打たせて取り、攻撃を終わらせた。

 続く四、五回は上位打線を三者凡退で抑えたが、六回につかまり失点。そこで、2試合連続サヨナラ勝ちの味方打線が奮起した。

 あと1死でコールド負けの六回裏。高橋瑶太選手(3年)が「必死で守っているピッチャーを助けたかった」と三塁打を放つと、暴投で生還。四球をはさんで、西森晃太主将(同)と今田悠斗(ひさと)選手(同)の連打で2点目を奪った。だが、反撃はここまで。徳留投手は「悔しいけれど、自分もチームも粘って、最後まであきらめない野球をやりきれた」。(矢代正晶)