「高校野球香川大会・準々決勝、三本松4-2丸亀」(22日、レクザムスタジアム) 三本松はエース・田村亘将(3年)が35度を超える猛暑の中、146球の完投勝利で3年ぶりのベスト4に進出した。 八回の攻撃で一塁に駆け込む際に足をつったが、九回…

 「高校野球香川大会・準々決勝、三本松4-2丸亀」(22日、レクザムスタジアム)

 三本松はエース・田村亘将(3年)が35度を超える猛暑の中、146球の完投勝利で3年ぶりのベスト4に進出した。

 八回の攻撃で一塁に駆け込む際に足をつったが、九回は11安打を浴びたのがウソのように、この試合2度目の三者凡退に抑えて小さくガッツポーズ。「自分の持ち味は粘り。土踏まずをつるクセがあるけど、足は大丈夫。暑さも興奮で何も感じませんでした」。熱戦後にもかかわらず涼しい顔で話したが、ピンチを何度も切り抜ける粘り腰は讃岐うどんばりだ。

 前の観音寺一戦では先制を許して4回で交代。日下監督は「きょうは田村に賭けた。4点リードしてもあっさり2点とられるのが田村。バッテリーがよくやりました」と粘りの投球を褒めた。

 2017年の夏の甲子園、三本松はベスト8入り。当時、小学5年だった田村は「地元で唯一の高校が甲子園でもやれるんだと思って入学した」と感銘を受けた。

 「あのとき小学生だった野球少年たちが今のメンバー。2017年を超える(甲子園)ベスト4が目標です」と日下監督。まずは7年ぶりの聖地へ、田村は「残り全部投げます」と3戦連続完投勝利を誓った。