「大相撲名古屋場所・9日目」(22日、ドルフィンズアリーナ) 大好きな阪神タイガースをしこ名にする西序二段13枚目の朝阪神(高砂)が多良浪(立浪)を押し出して4勝1敗とし、2場所連続の勝ち越しを決めた。 差しに来た相手の左を右でガッチリと…

 「大相撲名古屋場所・9日目」(22日、ドルフィンズアリーナ)

 大好きな阪神タイガースをしこ名にする西序二段13枚目の朝阪神(高砂)が多良浪(立浪)を押し出して4勝1敗とし、2場所連続の勝ち越しを決めた。

 差しに来た相手の左を右でガッチリと極めて前に出ると、最後は左ののど輪も伸びて俵を割らせた。過去2戦2敗だった相手に快勝し「差されてもいいから前に出るしかないと思った。とりあえず早めに勝ち越せてよかった」と頰を緩めた。

 これで名古屋場所は3年連続の勝ち越し。7月の本場所は初土俵からの9場所で6度目の勝ち越しとなり、6勝1敗の好成績も2度ある。「ゲンがいいのかもしれない。暑くて気候は厳しいけど、気持ちの問題ですかね」と笑顔。バンテリンドームを苦手とする猛虎とは違い、名古屋でのびのびと力を発揮している。

 大阪府泉大津市出身。幼い頃からプロ野球・阪神の大ファンで、18年春場所で朝塩本から改名した。前半戦最終戦を大勝した阪神には「昨日もいい戦いで点を取って終われた。セ・リーグは首位まで詰まっているから、オールスターでリフレッシュして、後半戦頑張ってもらいたいですね」と4位からの逆襲を期待。「1、2番が機能してくれれば」と、近本と中野のコンビの活躍を願った。

 12日には中日-阪神戦をバンテリンドームで観戦。“猛虎パワー”をチャージして勝ち越しにつなげた朝阪神は「あとは貯金を作りたい。阪神の応援もいい気分転換にして頑張ります」と、さらなる白星の上積みを誓った。