「阪神12-3広島」(21日、甲子園球場) 大敗の中でも広島・矢野雅哉内野手の躍動がキラリと光った。6戦ぶりの安打を放ち、今季5度目の猛打賞をマーク。「結果につながってくれて良かった」と控えめに喜んだ。 対応力の高さを見せたのは二回1死一…

 「阪神12-3広島」(21日、甲子園球場)

 大敗の中でも広島・矢野雅哉内野手の躍動がキラリと光った。6戦ぶりの安打を放ち、今季5度目の猛打賞をマーク。「結果につながってくれて良かった」と控えめに喜んだ。

 対応力の高さを見せたのは二回1死一、三塁の場面だった。カウント1-1から、サインはエンドラン。「潰し気味でゴロを打てば1点が確実だった」と西勇のシュートを三遊間へ転がした。打球は高く弾み、適時内野安打に。チーム56イニングぶりのタイムリーで先制点を奪い「良い流れを持ってこられる形をつくれて良かった」とうなずいた。

 前半戦だけで52安打をマーク。昨季の22安打を越えるシーズン自己最多を記録しており、守備でも何度もチームを救ってきた。それでも向上心は尽きない。「もっとできることがあるという思いが強い。後半戦はもっと持ち味を出していければ」と矢野。いぶし銀の活躍でチームに欠かせない存在になっていく。