第106回全国高校野球選手権福岡大会は22日、準決勝2試合が北九州市民球場である。4強入りしたのはいずれも私立で、3校はシード。第1試合(開始予定午前10時)は前年優勝校を完封したエースが率いる近大福岡と、強力打線の西日本短大付が対戦。第…

 第106回全国高校野球選手権福岡大会は22日、準決勝2試合が北九州市民球場である。4強入りしたのはいずれも私立で、3校はシード。第1試合(開始予定午前10時)は前年優勝校を完封したエースが率いる近大福岡と、強力打線の西日本短大付が対戦。第2試合(同午後1時)は福岡大付属の2校がぶつかる。各校のこれまでの戦いぶりと特長を紹介する。(興津洋樹)

■西日本短大付 強力打線計49得点

 西日本短大付は3年ぶり7回目の夏出場を狙う。準々決勝までの計5試合は全て2桁安打で、4試合はコールド勝ち。5戦10安打の4番、高峰駿輝(としき)選手(3年)が引っ張る強力打線は、他3校を圧倒する計49得点を挙げている。

■近大福岡 昨年優勝校を完封

 近大福岡は北部のチームで唯一勝ち残り、甲子園初出場を目指す。主将でエースの田辺周投手(3年)は緩急をつけた投球が持ち味で、準々決勝では昨年優勝校を被安打2で完封。直近3試合を全て1点差で制し、勝負強さが際立つ。

■福岡大若葉 強豪破り波に乗る

 創部6年目のノーシード福岡大若葉は「台風の目」だ。昨夏準優勝の東筑や春の福岡県大会を制した春日などシード3校を破り、初の4強入り。準々決勝までの打率5割の主将、藤川純乃介選手(3年)を中心に「ノーサイン野球」で波に乗る。

■福岡大大濠 プロ注目投手が要

 春夏8回の甲子園経験がある福岡大大濠は、層の厚い投手陣で1989年以来の夏制覇を狙う。要は140キロ台後半の速球でプロも注目する柴田獅子(れお)投手(3年)。準々決勝では同点に追いつく本塁打も放ち、投打の活躍が期待される。

■公共交通機関の利用を

 県高野連は、北九州市民球場近くの三萩野公園に無料駐車場の準備がないため、公共交通機関の利用を呼びかけている。路上や周辺店舗などでの駐車は絶対にやめてほしいとする。球場へのアクセスは、北九州モノレール「香春口三萩野駅」から徒歩10分。西鉄バス「小倉駅バスセンター」から「北九州市民球場」で下車してすぐ。