20日にWBC世界バンタム級王座を初防衛した中谷潤人(26)=M・T、WBO世界フライ級王座決定戦を制した新王者アンソニー・オラスクアガ(25)=米国、初の10回戦でWBA世界バンタム級4位のジョナサン・ロドリゲス(米国)に3回TKO勝ち…

 20日にWBC世界バンタム級王座を初防衛した中谷潤人(26)=M・T、WBO世界フライ級王座決定戦を制した新王者アンソニー・オラスクアガ(25)=米国、初の10回戦でWBA世界バンタム級4位のジョナサン・ロドリゲス(米国)に3回TKO勝ちした那須川天心(25)=帝拳=が一夜明けた21日、都内で記者会見を行った。天心は秋が深まる時期に次戦を行いたいと希望した。

 天心は「KOっていいですね。今の時代、長い動画を見る人はいない。KOだといろいろ再生されて、いろんな人から連絡も来るし、人ってこういうところを見るんだなと人の本質が見られた」と心境を述べた。

 世界4位のロドリゲスに完勝したことで今後への期待も高まるが、「自信もしっかり持って、過信しないように」と冷静さを保ちながらも「他のチャンピオンも、もう無視できなくなってくると思う」と手応えも隠さない。

 世界挑戦について「競技者である以上、一番を目指すのは当たり前。来年は面白くなるんじゃないですか」と語りつつ、「来年はふかしすぎたかな」と照れ笑い。次戦については「紅葉が楽しめる季節にお会いできたら」と希望した。

 また、自身が世界王者になった場合として「強い人全員とやりたい。全員でトーナメントやったら面白いかな。天下一武道会やりたいですね」と、漫画『ドラゴンボール』に登場する架空の格闘大会になぞらえて提案。バンタム級は主要4団体の世界王者が全員日本人で天心、堤聖也らも世界ランクに名を連ねているだけに、ひょうたんから駒を期待したいところだ。