「阪神12-3広島」(21日、甲子園球場) 前夜の悔しさを晴らす大暴れだ。8番に入った阪神・梅野隆太郎捕手が昨年7月4日・広島戦以来、約1年ぶりとなる猛打賞。連敗ストップに攻守で貢献し、白星の味をかみしめた。 「やっぱり勝てば報われるなあ…

 「阪神12-3広島」(21日、甲子園球場)

 前夜の悔しさを晴らす大暴れだ。8番に入った阪神・梅野隆太郎捕手が昨年7月4日・広島戦以来、約1年ぶりとなる猛打賞。連敗ストップに攻守で貢献し、白星の味をかみしめた。

 「やっぱり勝てば報われるなあと感じる。粘っても粘っても0-1で負けたらすごく悔しいし、タダの負けじゃない、(後に)残るような感じだったけど、今日は発散できたというか、チーム全体がそういう気持ちでいけたらこれぐらい(打線が)つながるというのを見せられて良かった」

 1点を追う三回、ビッグイニングの突破口を切り開く。先頭で九里から左翼線を鋭く襲う二塁打でチャンスメーク。打者一巡の猛攻を呼び込むと、再び2死一、二塁で打席が回り、2番手・河野から痛烈な中前適時打で6点目をたたき出した。

 4点リードの六回は無死一塁から三遊間を鮮やかに破るバスターを決めて好機拡大。この回6点の呼び水となった。七回も1死から四球を選び、全4出塁を果たした。

 球団生え抜き初の捕手1000試合出場を達成した前日は2併殺。チームも2試合連続0-1で敗れ、雪辱に燃えていた。

 お立ち台では「来週も勝つバイ!」のフレーズでスタンドを沸かせた。「前半戦はピッチャー陣に助けてもらってばかりだった。後半戦は打者の一員として援護したい」。ストロングポイントの守備はもちろん、「打てる捕手」の称号も取り戻していく。