「ヤクルト8-7DeNA」(21日、神宮球場) 鳴り物応援がなくなった神宮に、大歓声が響き渡った。ヤクルトは延長十一回に勝ち越し2ランを浴びたが、誰ひとり諦めていなかった。ヤクルトが一丸のサヨナラ勝利で4時間31分の死闘を制した。試合後の…

 「ヤクルト8-7DeNA」(21日、神宮球場)

 鳴り物応援がなくなった神宮に、大歓声が響き渡った。ヤクルトは延長十一回に勝ち越し2ランを浴びたが、誰ひとり諦めていなかった。ヤクルトが一丸のサヨナラ勝利で4時間31分の死闘を制した。試合後の高津臣吾監督の声も確かにはずんだ。

 「いや大きいね。リリーフも打つ方も本当に粘り強くですね、コツコツとつないでいく野球ができたのかなと思いますね。こういう野球を続けていれば、ちょっと具体性に欠けますけど、何とかなるんじゃないかなっていう手応えを感じます」

 延長十一回だった。丸山和、代打・青木が連打で無死二、三塁を作ると、長岡が右前へ。代走で出場していた二走・西川が好走塁で生還し、一気に同点とした。ここから相手のミスなどで1死満塁を作ると、最後はオスナが左前にはじき返して決めた。

 前半戦はケガ人続出で、借金「11」の最下位と低迷。それでも、負ければ自力V消滅の危機を乗り越えた。あと56試合。高津監督は「もちろん毎日勝つつもりでいますので、いけると信じています」と言う。選手を信じ、勝利のタクトを振る。