「ドジャース7-6レッドソックス」(20日、ロサンゼルス) ドジャースの大谷翔平選手(30)はレッドソックス戦に「1番・指名打者」で出場し、メジャー通算800安打となる二塁打を放ち、4打数1安打だった。サヨナラの好機で2打席連続の申告敬遠…

 「ドジャース7-6レッドソックス」(20日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手(30)はレッドソックス戦に「1番・指名打者」で出場し、メジャー通算800安打となる二塁打を放ち、4打数1安打だった。サヨナラの好機で2打席連続の申告敬遠と勝負を避けられた中、チームは延長十一回に7-6でサヨナラ勝ちを収めた。

 三塁走者のK・ヘルナンデスが勝利のホームを踏んだ瞬間、大谷は二塁ベース上で手を叩き、笑顔で歓喜の輪に加わった。延長十一回、サヨナラ勝ち。2夜連続の逆転勝利で地元ファンを熱狂させた。

 二転、三転した試合。大谷が攻撃の口火を切ったのは1点を追う六回だ。右腕ベヨのスライダーを振り抜くと、時速181キロの高速打球が左中間を真っ二つに割った。これで自身メジャー通算800安打に到達。T・ヘルナンデスの右前打で同点のホームを踏んだ。

 大谷は九回1死二塁と十一回1死一、三塁のサヨナラ機で打席を迎えたが、いずれも申告敬遠で勝負を避けられた。十一回は打席に入る前に申告されたためネクストバッターズサークル付近から一塁へ歩く珍しいシーンとなり、地元ファンから大ブーイングが飛んだ。

 ロバーツ監督は2打席連続敬遠について「ショウヘイが腹を立てたり、イライラしたりするようなことはないと思う。これも試合」と気持ちを“代弁”した。後半戦2試合はいずれもつないでチームを連勝に導いた大谷。試合後はメジャー10年の節目を迎え、勝利に貢献したK・ヘルナンデスをハグで祝福し、笑顔で球場を後にした。