(21日、第106回全国高校野球選手権愛媛大会2回戦 松山聖陵13―3愛媛大付) 愛媛大付はコールド負けしたが、昨夏4強の松山聖陵を相手に、序盤は互角の戦いをみせた。主将の曽我部錦太郎選手(3年)と弟銀治郎選手(2年)はそろって外野手で先発…

(21日、第106回全国高校野球選手権愛媛大会2回戦 松山聖陵13―3愛媛大付)

 愛媛大付はコールド負けしたが、昨夏4強の松山聖陵を相手に、序盤は互角の戦いをみせた。主将の曽我部錦太郎選手(3年)と弟銀治郎選手(2年)はそろって外野手で先発出場。錦太郎選手は追いつかれた直後の二回裏、リードを奪う適時三塁打を放った。

 錦太郎選手が小5のとき、小4だった銀治郎選手と一緒に「愛媛松山ボーイズ」に入った。その後、錦太郎選手は愛媛大付に。兄が高1で出場した試合を観戦した銀治郎選手は、兄のチームメートのひたむきなプレーに感動して進学を決めた。

 この日はスタンドで父雅之さん(43)と母香織さん(42)が観戦。息子2人が出場する試合はほとんど欠かさずそろって球場に足を運んできた。

 両親によると、長男の名は、三国志に登場する武将「錦馬超」から1字を取った。「きんの次なら銀」と次男の名に。兄弟で「きん」と「ぎん」と呼び合い、今も2人で昆虫採集に出かけるほど仲が良い。

 試合後、錦太郎選手は「強豪校相手に頑張れましたが、二回の三塁打のときは相手の送球が乱れている間に本塁を狙えたんじゃないかと悔いがあります。来年、弟には目標だったベスト8入りを果たして欲しい」。母香織さんは「残念でしたが、2人とも楽しくやってくれたので満足です」とねぎらった。(堀江泰史)