(21日、第106回全国高校野球選手権沖縄大会決勝 興南4―3エナジックスポーツ=延長十回タイブレーク) 興南のエース左腕、田崎が延長十回タイブレークで意地を見せた。疲れの見えた七回、エナジックスポーツに3点差を追いつかれて、マウンドを2…

 (21日、第106回全国高校野球選手権沖縄大会決勝 興南4―3エナジックスポーツ=延長十回タイブレーク)

 興南のエース左腕、田崎が延長十回タイブレークで意地を見せた。疲れの見えた七回、エナジックスポーツに3点差を追いつかれて、マウンドを2番手の金城に譲り、右翼の守備に回っていた。

 迎えた十回表の守り。無死一、二塁から右前打を許し、二塁走者が本塁を突く。が、田崎の本塁返球で間一髪アウトに。直後に再びマウンドへ上がり、次打者を三球三振に切った。最後は渾身(こんしん)の真っすぐ。「真っすぐで三振を取れば、チームに流れが来ると思った」。その裏にサヨナラ打が飛び出した。

 この日は自己最速の149キロをマーク。右打者の内角に落ちるスライダーも鋭く、甲子園でも注目の投手になりそうだ。=沖縄セルラー(酒瀬川亮介)