(21日、全国高校野球選手権秋田大会、決勝、秋田商5―6金足農) 試合前、秋田商の太田直監督がキーマンに挙げた5番越川颯真選手(3年)が4安打の固め打ちの活躍で、打線を引っ張った。 4本はいずれも単打。うち3本は、2ストライクに追い込まれ…

 (21日、全国高校野球選手権秋田大会、決勝、秋田商5―6金足農)

 試合前、秋田商の太田直監督がキーマンに挙げた5番越川颯真選手(3年)が4安打の固め打ちの活躍で、打線を引っ張った。

 4本はいずれも単打。うち3本は、2ストライクに追い込まれた後、コンパクトに振り抜いた。「追い込まれてからはバットを短く持ち、センターに低いライナーを打つイメージを心がけた」

 ただ、2点を追う九回。1点を返し、なおも無死二塁の好機で巡ってきた5打席目。高めの直球を振り抜いたが、中飛に打ちとられた。「狙っていた球だったが、相手の球威に少し押されてしまった」と悔しがった。

 今大会は絶好調を維持し、23打数14安打と大暴れ。打点も7。冬場、チームで1日100本の振り込みを課し、打力を磨いてきた成果が出た。

 この日、相手エースに浴びせた安打は計16本。越川選手が牽引(けんいん)した「打力の秋商」は、存分に力を発揮した。(滝沢隆史)