(21日、第106回全国高校野球選手権愛知大会4回戦 星城6―5西春=延長十三回タイブレーク) 延長十三回、この選手にまた舞台が用意されていた。1点差に迫り、なおも1死一、三塁。星城の加藤椋介選手(3年)は「自分が決めてやろう」とバットを…

 (21日、第106回全国高校野球選手権愛知大会4回戦 星城6―5西春=延長十三回タイブレーク)

 延長十三回、この選手にまた舞台が用意されていた。1点差に迫り、なおも1死一、三塁。星城の加藤椋介選手(3年)は「自分が決めてやろう」とバットを構えた。低めの直球を振ると打球は左中間へ。走者2人が生還し、サヨナラ二塁打になった。3時間53分の試合に決着をつけた。

 この日、守りでは捕手として走者を3度刺し、打っては四回に先制の適時打を放った。2年生に正捕手の座を奪われたときもあったが、配球力を磨き、この大会から背番号「2」をつけている。

 試合後に自身の評価を聞くと、「90、100……95点です!」。サヨナラ打は、野球を始めてから1番気持ちよかったという。昨夏は16強でチームは敗れた。「(次戦の相手の)至学館は足も使う強いチーム。今日以上にエンジン全開でいきたい」(渡辺杏果)