「高校野球広島大会・4回戦、崇徳8-6広島新庄」(21日、電光石火きんさいスタジアム三次) 強豪・広島新庄が4回戦で姿を消した。崇徳に一時は逆転しながらも、再逆転されて涙をのんだ。 初回にエース・石津が3失点。暗雲が垂れ込めたが、初回に2…

 「高校野球広島大会・4回戦、崇徳8-6広島新庄」(21日、電光石火きんさいスタジアム三次)

 強豪・広島新庄が4回戦で姿を消した。崇徳に一時は逆転しながらも、再逆転されて涙をのんだ。

 初回にエース・石津が3失点。暗雲が垂れ込めたが、初回に2点をすぐに返すと、三回に小池の走者一掃の適時三塁打などで、6-3とし、一時逆転に成功した。

 しかし、五回に3点を失って同点に追いつかれると、七回に勝ち越し点を許した。打線も四回からは相手先発の脇本に封じ込められた。

 最後まで諦めない姿勢は見せたが、追加点を奪うことができずに敗戦。試合後のスタンドあいさつ後には選手たちはおえつを漏らしながら、泣き崩れた。西島監督は「選手は本当によくやってくれて、ここまで良い試合ができたと思う。監督の力不足で申し訳ない気持ちでいっぱいです」と責任を背負った。

 昨冬には前監督の不祥事もあり、野球部は揺れた。それでも選手たちは前を見て歩み続けてきた。今年から就任した同監督は「昨年の冬にいろいろありましたけど、選手たちは自分たちで考えながら、いろんなことをこだわってやってきていた。だからこそ、今日のこの負けでこれだけ悔しい涙、思いがあふれるというところだと思う。試合には負けてしまったんですけど、彼らが約半年間しっかりやってくれたことを僕としても感謝しかないです」と目を赤くしながら話した。

 広島新庄は2021年夏の広島覇者で、選手権大会には3度の出場経験がある。昨秋は県大会準優勝。今春は県大会の1回戦で崇徳に0-1で惜敗していた。今年から西島新監督が指揮を執っている。主なOBにはヤクルト・田口麗斗、日本ハム・堀瑞輝などがいる。