(21日、第106回全国高校野球選手権秋田大会決勝 金足農6―5秋田商) 金足農が2018年の第100回記念大会で全国準優勝した時以来、6年ぶり7回目の夏の甲子園大会出場を決めた。 金足農は18年の全国準優勝時のエース吉田輝星(現オリックス…

(21日、第106回全国高校野球選手権秋田大会決勝 金足農6―5秋田商)

 金足農が2018年の第100回記念大会で全国準優勝した時以来、6年ぶり7回目の夏の甲子園大会出場を決めた。

 金足農は18年の全国準優勝時のエース吉田輝星(現オリックス)の弟で、エースの大輝(2年)を擁する。試合は二回にスクイズ(記録は安打)などで3点先行。三回には相馬がソロ本塁打。1点差の八回にも那須の適時打で突き放し、吉田が2桁安打を許しながらも完投で競り勝った。

 金足農は昨秋の県大会を制したが、今春の県大会は初戦で敗れた。夏の秋田大会はノーシードで臨んだ。

 初戦の2回戦で昨夏の秋田大会を制した明桜と対戦。延長十回タイブレークの末、3―2で勝利し、勢いに乗った。3回戦から準決勝までは無失点で決勝に進出。決勝では、選抜と選手権の両大会合わせて24回の出場歴がある秋田商を破り、頂点に立った。

 金足農は過去6回の全国選手権大会で3度8強入りした。初出場の1984年は準決勝で、桑田真澄、清原和博の「KKコンビ」のPL学園(大阪)から終盤リードを奪ったが、八回に桑田に逆転2ランを許して敗れた。

 95年は8強、2018年はエースの吉田を中心にした粘り強い野球で強豪を次々破った。近江(滋賀)との準々決勝で見せた2ランスクイズでの逆転サヨナラ勝ちは、多くの高校野球ファンの記憶に残る。